板橋区議会議員 坂本あずまお あずまお日記

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政治を志したきっかけ その3〜日本編

2019 年 1 月 29 日 火曜日

ふるさと日本、そして参拝で決意

板橋区議会議員の坂本あずまおです。政治を志したきっかけ、その3です。

 

ありとあらゆるものの正確な対比、細部に宿る魂を見抜くこと、この積み重ねによる精査と相互理解が政治の本質であり、今後の世界で国土・国民・国家間の紛争をなくすためには、未だ存在していない『国土主権』たる思想を構築する必要がある、と卒論に記し、日本に帰国したのが26歳の時です。

帰国後すぐ、私の『東生』の名を戴いた千葉県の東大社、そして地元の産土さんである菅原神社へ帰国の報告と無事のお礼の挨拶をかねて参拝へしました。
境内で手を合わせ、祈ります。
「無事帰国致しました。これまでありがとうございました。」
これまでの8年間で見てきた人の生き死に。間近で触れてきた社会の発展と頽廃。報告をしながら、「さて、これからどうしよう。」正直に、心の中でそう思いました。
「これまで生かしてきてくれた命の恩をお返し致します。私のできる最大のことは学んできた政治というものでふるさとへ尽くして参ることでございます。」
と、自然と胸の内から言葉が出てきました。
これが、私の、政治を志したきっかけです。

未来への責任、そして継続性。

政治とは、他に勝てばいい、自分が強ければいい、この地域だけ潤えばいい。そんな考えで築かれてきた砂上の楼閣は、盛者必衰の理が表すとおりです。また、人心や社会の荒む姿が容易に想像できます。
今で言えば、政治への無関心、若年層の投票率低下は、これまで自民党や政治が積み重ねてきてしまった自己欲のせいではないかとも思います。
壊さねばならないものは、勇気を持って壊さねばなりません。限られた資源で揚々とした未来を創造しなければなりません。
私は、破壊と創造のプロセスを街で、議会で、政治で、やり続けなければなりません。それが、これまで生かしてもらった人生と、見聞きし体験してきたものを社会へそして未来へ還元するという私の恩返しの気持ちであり、青年議員としての義務だからです。

過去を知り、今があるから、未来へすすめる。この思いを胸に、あらためて4月の選挙に臨みます。

政治を志したきっかけ その2〜英国編

2019 年 1 月 29 日 火曜日

ここまで生かしてくれた命の恩をふるさとへお返しする。

区議会議員の坂本あずまおです。

28歳で立候補し議員となってから12年。あらためて今、私がどうして政治を志したのか、今後の道はどうあるのか。その1トルコ編の続き、英国編です。

 

英国と政治学

国家、民族とは、そして国土とは何なのか。トルコで感じていた疑問は、日本やトルコにいただけでは解決できませんでした。

このままでいいのか。そんな思いが爆発し、英国へ政治を学ぶために飛びました。そのとき22歳、同級生は就職を迎えていて思うところ多々ありましたが、私はマンチェスターへ移ります。

三者三様の『社会』

地に着いたはじめの一ヶ月間の感触は、トルコの時と同様に忘れられません。
ここでは『社会』に質量、を感じたのです。生まれて初めての感触でした。
それは、ふとしたところにあります。
行政サービスは見つけ出すものでなく、聞けばすぐわかる。滞在証明や入学申請など、留学生のようなマイノリティに対してもごく当たり前のように仕組みが整っている。人々の振る舞い、マナー、人懐っこいトルコ人と全く違う、素っ気なさ。それらが、「綺麗に制度設計された社会デザイン」として質量を持ち色づいています。

「生きようとしなければ、ここでは生きていけないよ」そんな4年間の状況とは違いました(トルコも悪いとこばかりじゃありませんが)。確かに日本も同じような社会制度ですが、トルコと英国と日本の3者を比較して初めて分かることが往々にしてありました。

ひと、社会、歴史、文化、風俗、食べ物、心、考え方。水や湿気や空の色までも。

民族とは、国家とは、国土とは、このような小さな一つ一つの細胞の集合体としての現れであって、政治もまたこの彩りを理解しながら治世しなければならない。

そんな思いで、英国で政治学を学びます。

この四年間には、9・11がありました。アルカイーダなどのたくさんの国際テロばかりでなく、英国内の社会の頽廃、も土地柄よく目にしましたし、怖い思いもしてきました。第1次産業革命で世界の中心だった街の、100年後の姿も。

そして、26歳。将来結婚する女性ともこの地で出会い、ふるさと日本へ帰国しました。

政治を志したきっかけ その1 〜トルコ編

2019 年 1 月 29 日 火曜日

ここまで生かしてくれた命の恩をふるさとへお返しする。それが私の区議へ立候補したきっかけでした。

区議会議員の坂本あずまおです。28歳で立候補し議員となってから12年。あらためて今、私がどうして政治を志したのか、今後の道はどうあるのか、自分自身振り返りながら記していきます。

長編となりそうなので、3部に分けたいと思います。

成増で生まれ

私の生まれた地域は昔から名物議員と言われる方が多くいて、政治はとても身近なものでした。「コーゾーさん」「キヨシさん」(元都議会議長の故田中晃三さんと、現区長のお父さんの元区議故坂本清さん)と、幼少の頃からよく立場も分からずお呼びしていたものです。

トルコ

中学生のとき、両親がエジプト・トルコ旅行に連れて行ってくれました。
(詳細は「また旅日記」へ)
そこでイスラムの「感じたことのない異質感」に強く興味を持った私は、高校を卒業後に単身トルコのイスタンブルへ渡ります。まずそもそも、そこでどうしてトルコを選ぶ??とは、今だに会う人会う人から聞かれます。が、そこでの4年間の体験は、まさしくかけがえのないものでした。

言葉の通じず、育った文化や環境、考え方も全く異なる人間との交流。宗教、学問、生々しいほどの貧困格差と民族紛争。そして1999年に襲った大地震と、人のパニック。

イスタンブルの生活で、常に考えていたのがふたつあります。それは、【死】と【幸せ】についてです。

死生観

私が今ここで、誰にも分からず死んでしまったらどうなるのだろう。誰も知らないバスの中、爆破テロにあったらどうなるのだろう。船から転落して海に落ちたら、はたして見つかるのだろうか。死への不安。日本ではニュースにならない爆発。

辿り着いたのは「人の繋がり」でした。この世の全員、たった一つの同じ太陽の下にいて同じ月を見ている。たった一人でいい、誰か一人と話をし連絡をし繋がっていることで、どんなことがあっても何が起こってもその身はきっと魂の故郷へ帰れるのだと。

幸福感

そしてもう一つ。幸せ、とはなんだろうか。
国で一番の地位と名誉と権力を持つ王様は、国で一番幸せなのだろうか。かのオスマン帝国のスルタンは、たった一人の男の後継者を残すためにハーレムという男子禁制の館に閉じ込められ、朝昼晩来る日も来る日も世界中から贈られてくる「貢物の女性」と子作りをさせられ、たとえ何百人の子孫が出来ようと王位継承者以外の男子は全員処刑される。ニュースやテレビで当時報道されている現代の大統領や治世者は、極めて大きな争いを起こし孤独に苛まれながら人の命を奪う決断をする。

しかし一方で市井の人間は、たとえ貧しくとも家族とともに暮らし、自由に町を歩き、何気ない景色やお茶に最高の笑顔を醸す。そう、一人じゃない。

思うのです、何が幸せなのかと。

何が国家であり、何が民族を形成し、そして海や大地や森の為す国土とは何なのか。トルコで感じていた疑問は、日本とトルコだけでは解決できず、更なる比較対象が必要でした。

 

地図で課題解決〜女性部の皆さんとお茶をしながら〜

2019 年 1 月 29 日 火曜日

議員の活動の一つに、後援会活動というのがあります。

応援してくださる皆さん(後援会)と一緒にすること全般を指しますが、先日、新年のご挨拶も含めて約50名の後援会女性部の皆さんとお茶会を開きました。

コーヒー紅茶で、美味しいケーキ。はい、私自身の楽しみも少し入ってます。

 

板橋区議会議員の坂本あずまおです。

議員になって12年間(長い人だと私が生まれた時から40年間)

ずっと近くで見守り支えてくれてきた”近所のかあちゃんたち”には、難しい政治の話や堅苦しい事を話しても『知らんがな、そんなこといいから、あんたしっかりしなさいよ』と言われちゃいます。

なので、伝えたい事、聞きたいことは、分かりやすさとシンプルさがとても大切なのです。

2年前の区政報告会で来場者に、地域の防災情報を中心にまとめた”あずまっぷ”をお配りしたことがあります。

この時の地図が今更ながらとても見やすく使いやすいので、今回のお茶会に持ち出して陳情を聞いたり街の説明をするときに使ってみました。

だいたい、こうやって地図を用いて現場を見せながら話をしだすと、2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。

いつまでも話が尽きません。私はコーヒー一杯を飲む余裕もありません。けれどありがたいし楽しい時間です。

トップの写真は、親の代から合わせて約58年間も選挙に携わってきた田中智泉子さん(父のハトコ)。

選挙は厳しく辛くきついものですけれど、女性部の力が頼りです。明るく楽しく元気よく。

私たちのモットーです。

坂本あずまお【LINE】登録のお願いと、方法

2019 年 1 月 15 日 火曜日

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JC生活、最後の夜に

2018 年 12 月 25 日 火曜日


率先して変革の能動者たれ。

28歳、1回目の区議選当選直後にJC(青年会議所)と出会い、29歳で入会し、一昨日の12月23日をもって現役としての活動を終了しました。

公益社団法人東京青年会議所。板橋区の委員長は2012年に務めましたが、その後特段の役職に就くこともなく、程よい距離感を持って(とは言ってもだいぶのめり込んだし、家族にも随分迷惑かけました)活動してきました。

青年会議所というのは、いろいろな言われ方をしますが、私にとっては青年世代なりの社会に対するモチベーションや新しいアイディアや最高の仲間を得られる、後ろ支えみたいな組織です。あれやらないと社会はダメになる!と思ったことは全部言う。言い出しっぺは責任持って全部やる。まわりの仲間は全力で支援する。地位や名声にこだわらず、街と人の将来ばかりを考え突っ込んで、たまに玉砕する。ほどほどで成功する。まれに、社会へ変革を起こす。そんなことを繰り返し続けてきた11年でした。

議員。嫌味な意味で政治家というのは、名前を売ってなんぼです。私があれやりました!の世界です。知名度が無ければ選挙には勝てないのですから。これが私の生業です。

けれど、JCの何が一番居心地がよかったって、地位や名誉にこだわらず、立場なんて毎年変わる、ある意味で一番「我のない」組織だったからなのかなと今感じています。

今年12月、仲間たちは幾度も卒業式なるお祝いを開いてくれました。同期は熱く感謝や今後の夢を語ります。ネットでもたくさんの投稿を見ました。けれど、では私は一体どないしよう、どんなスタンスで今後いたらよかろうか、と身の振り方を考え、決めかねていたところでした。

 

サンタの会

おととい23日の夜はサンタの会でした。これは、サンタクロースの格好をして家庭や施設にお菓子を配り歩き、親からこっそり預かったプレゼントを渡すという、板橋区委員会が自発的に20年近く取り組んできたイベントです。これまで一度も欠席することなく続けてきましたが、今年が本当に最後の、そしてこれが本当に最後の現役JCとしての活動です。

サンタで移動の途中、お菓子が足りなくなりスーパーに立ち寄ったところ「うわー!さんたさんだよ!」と隣に止まったお車から声をかけられたので、そのご家族と記念写真を撮りました。

よくあることなので特段気にもとめずサンタを続け、打ち上げも半分眠りながら終わって、静かに私の11年が終わりました。

帰ると、パソコンにメールが一通届いていました。それは、さきほど駐車場で写真を撮った方からでした。

先ほどのサンタは、何も名乗られませんでしたが坂本あずまおさんでしたよね?別れた後に気づきました。と。そこには、街中でサンタに出会えて純粋に嬉しかったこと、お菓子や記念撮影への喜びと感謝、そして名乗り出ることもなく活動をしていたことへのお叱りではなく感激したとの言葉がありました。

胸が熱くなりました。最後の最後に、私自身がサンタさんからの素敵なクリスマスプレゼントをもらった気がしています。JCやってきて、報われたな、と。

社会を能動的に変革していくには、情熱が必要であり知性が必要であり体力が必要です。けれどそれらは自分一人の力で導けるものではありません。率先した変革の能動者に力を与えるのこそ、人であると、社会そのものであるのだと私は思います。

 

11年間、ほんとうにありがとう。

40歳、世間ではまだじゅうぶんに青年として扱われる年代です。

これからも、変革を続けていきます。

成増団地、跡地のゆくえ(2)〜幸福をもたらす具体策が必ずある〜

2018 年 12 月 20 日 木曜日

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都営成増第二アパート(通称:成増団地)に創出される約1.9haの跡地。このままでは塩漬け用地になってしまい、周辺地域にとって最も好ましくない結果が訪れてしまいます。前編と後編を合わせてご一読いただき、この東京の一番はじっこにある空地から、少子高齢化社会が抱える課題を解決する一助の取り組みが生まれるよう、ご助言やご協力を頂戴できればと思います。夢もってすすもう!

板橋区議会議員の坂本あずまおです。

成増団地の跡地を活用するためには、住民の声・PFI・SIB(social impact bound)による健康寿命増進プログラムと国家戦略特区の活用という、住民・区・都・国が横断的に協力して新たな挑戦をする必要があります。

では、地元としていかに青写真を提示し、実現に向けてすすめていくのか。私の考えを記します。

最大の目標は、1)住環境の充実 2)周辺地域の発展 3)賑わいの創出

この3点が、なによりも実現すべきこの土地を活用した将来像です。具体的な施策の第1歩目は、住民の健康増進と世代を超えたスポーツへの取り組みを目指すことです。

健康増進とスポーツ文化立国:高齢化が進む住民の方々にとって人生の大切な支えになるのは、健康寿命の増進ではないでしょうか。住環境の充実のための1番の基礎、健康増進が数字として見える取り組みが必要です。

今、最先端の政策手法と言われているものに、SIB(social impact bound)という手法があります。簡単に言うと、民間企業が行政の一部業務を担って、成果が上がった分だけ報酬が支払われるというものです。例を挙げると、例えば団地住民の皆さんの元へRIZAPの指導者が来て、メタボが減って健康になり体重が減った重さ分だけRIZAPに税金から費用が支払われる、というような仕組みです。この手法は国が現在大きく進めているもので、行政と企業と公共のあり方を変え新しく社会を作り上げていけるのではないかと期待されています。現在各地の地方自治体でも取り組みが始まりました。医療関係者も注目しているそうです。

高齢者だけでなく子供や働く世代も含めた地域一帯に暮らす多くの周辺住民の健康増進を目指す取り組みは、2020東京大会、オリンピズムの原点、スポーツ文化立国の目指す形とまったく同一でしょう。それには、これを実施するための場所がいります。この空地に施設を整備して、日常生活とスポーツによる健康増進が一体となった健康寿命増進プログラムに特化した施設、ソフト・ハードが一体の先進モデル地区を展開したい。地方と東京の格差が叫ばれている中、見落とされている東京都内の偏在、東京の縁=板橋区成増でこのプログラムが成功すれば日本だけでなく世界へ通じる「少子高齢化社会の健康増進ライフスタイル」の確立に道筋がつくのではないでしょうか。

 

施設建設=PFI:と言っても、収益や事業ビジョンに魅力がなければ参加する企業はないのが当然です。現在の用途地域と地区計画上のしばりでは投資額(少なくとも施設建設費)に見合った収益事業が可能かどうか、どんなビジネルモデルが組めるかは私一人では暗中模索です。しかし規模が大きいほどPFIに挑戦する価値があるのでしょうし、どうかこの土地と考えに少しでもご賛同頂ける企業様がいらしていただけることを切に望んでいます。

とにもかくにも、土地所有者の東京都さんを説得できるだけの材料を揃えること。区がかけた地区計画を自ら取っ払えるだけの理由と数的根拠を示せること。これらを制度的に可能にするのが【国家戦略特区】だと、大きすぎる話と臆せず諦めず期待を持っています。地元板橋区選出の元文部科学大臣・下村博文代議士とも常々お話をしています、今こそ国家戦略特区の制度を地方自治体は活かし、積極的に挑戦すべきだと。

SIB、PFI、カタカナばかりが並んでしまいますが、何よりも住民の熱意を幾重にも取りまとめて強化することで、成増団地の跡地活用による再開発は必ず実現可能なのだと信じています。

時間は限られています。が、幸福をもたらす具体策は必ず実現できるはずなのです。それが、政治なんだと思っています。

 

成増団地、跡地のゆくえ(1)〜経緯と現状〜

2018 年 12 月 13 日 木曜日

都営成増第2アパート、通称”成増団地”。建て替えによって創出された約1.9haの跡地の活用が決まらぬまま、数年が過ぎました。このままでは塩漬けの遊休地になってしまいます。なぜこうなってしまったのでしょうか。ちょっと長めの文章です。

地元議員として交渉や折衝は5年近く続けてきました。現在でも結論はまだ出ていませんが、今、わずかな光明が見えてきたと感じています。その道は、住民発議の声・PFI・そしてSIB(social impact bound)による健康寿命増進プログラムにあります。

こんにちは、板橋区議会議員の坂本あずまおです。

成増団地は東京都と埼玉県の都県境、板橋区成増5丁目に広がる約1,000世帯の集合住宅です。1960年代に建設された建物の老朽化により10年ほど前から建物の高度化が図られ、現在最後の第4期工事がほぼ終了しました。来年中には除却が終了、合計約1.9haほどの空地が創出されます。

これまでの経緯と現状

この空地の取り扱いについて、都・区・住民の間に、以下のような複雑な状況があります。

1)土地所有者は東京都。東京都建設局が住宅整備を終えた後は、都庁内でニーズが確認され財務局へ所管が移動する見込み。建設局としてはこれ以上の団地建設は考えておらず、跡地活用については担当所管ではなくなるとのこと。一方の財務局にとっては、まだ来てもないものを検討することは適当ではないと。

→都としては、自らの土地の利用方法にいちいち外部組織が口を出すな、というお考えなのかも知れません。そりゃそうです。下の2)で説明しますが、区行政が都庁に足を運んでもなかなか取りつく島もなく、「予定なし・時期未定」との返答ばかりが続いています。加えて、都県境に位置する場所のため、どんな経済効果を測っても都にとっては半分(残る半分は埼玉県へのメリット)の計算になる、のです。

2)板橋区は、建て替えにあたり、この地域に平成19年度に地区計画を設定。「豊かな自然環境と共生するまちづくり」という趣旨で地区計画を設定しており、第一種中高層住居専用地域の上にさらなる規制をかけた。もともとの用途地域で商業店舗の設置が厳しい上に、大学・高専・専門学校も建設が禁止されている。つまり現状で可能なのは、住宅(含マンション)、病院・老人ホーム等医療介護施設、(やり方次第でおそらく公園も可)程度。

→この地区計画決定が自らの首を絞めています。どんな【賑わい創出】の策をしようにも、規制の縛りが強く、ほとんどの施設が作れません。では計画を変えればいい!と言っても、行政としてわずか10年ほど前に決めた条例と地区計画決定を軽々に「今の時代に見合った開発を行う」変更をすることはできません。極めて妥当性に欠くことで、それ相応の理由や青写真、厳しい判断と作業が求められます。用途地域変更権限も、23区でなく東京都にあります。加えて、この地域の公立小中学校はすでに定員の限界に近く、更なる人口流入が進むとパンクしてしまう事態になります(地方都市からすれば贅沢な悩みではありますが)。底地を50億でディベロッパーに売ってマンション作ればいい!ということにはならないのです。

3)地域住民にとっては、高齢化が進む中でバス路線が減少しタクシープールもなくなり、どうしても活気=人の出入りや集客力ある”何か”が必要。日常生活で駅や買い物への距離が遠く、しかも標高差約25mという長い坂の下に位置するため、移動すること自体がご高齢者にとっては億劫になる。

→空地が空地のままでいることが不安であり、なんとかしてほしい、あんなものやこんな施設が来て欲しい、とは思うものの何をどうしていいのか何がどうなっているのかが分からない。こんな状況です。よそ者・若者・バカ者が街を牽引する決め手、とはよく言います。しかし高齢化の進んでいるこの団地で住民が率先して声をあげ行政や民間企業誘致に動くのは至難の技ではないでしょうか。

何も動かなければ、この土地は当分の間塩漬けの遊休地となってしまうでしょう。これは一番避けなければなりません。周辺地域が衰退していく1番の悪手です。

現行の地区計画にのっとった規制の範囲で東京都側に提示できる再整備案とすれば、すぐにスポーツ公園、防災広場等があがるでしょう。しかしこの想像以上に高い規制の壁の、針の隙間を縫って行けるほどの妙案は、出てきていません。

 

以上のような現状で、行き詰まりの時を迎えている状況です。残された時間はそれほどありません。

 

この続きは、(2)として住民の健康増進にむけたSIBとPFI、そして国家戦略特区の活用の可能性を次回に記したいと思います。

公立小中学校〜教室の冷房と体育館の冷房。どっちが優先?

2018 年 12 月 13 日 木曜日

小中学校体育館の冷房設置。

各地で今年も大規模災害が発生しました。特にとんでもない猛暑だった今年は、体育館に避難した際の暑さがそれ自体もう災害というレベルでした。

板橋区でも公立小中学校の体育館は避難所指定されています。

この体育館、新しい箇所には暖房が設置されている場所もありますが、実は冷房設置は小学校だと1校しかありません。

区議会ほぼすべての会派から「早急に学校体育館への冷房設置を強く求める」との声が上がっています。しかし、なかなかすぐにyesとはいきません。以下状況を整理しますと、

1)災害対策でなく学校教育施設として考えると、ちょうどいま区内全校の普通教室冷暖房の機器更新の時を迎えており、リースにするのか買取にするのかの瀬戸際であること。体育館か教室かを考えれば一番長い時間を過ごす教室への設備投資がまず優先になる。

2)体育館の設備は古いところも多く、窓のサッシや構造上、冷房機器を入れても極めて効率が悪く電気代がとんでもないことになる箇所が多い。夏場の体育や部活で冷房が効いていればありがたいが、それならば移動式冷風機を複数購入した方がよっぽど涼しく効率的で金額も安い。(バトミントンや球技への影響はあるでしょう。)

3)大規模災害発生時を考えた時、周辺住民が避難してくる時系列、電力が復帰するであろうタイミングなどを鑑みると、体育館よりも普通教室への長期避難の方がプライバシーや熱効率的に有用で、すでに設備は揃っている(更新の時期ではあるけれど)。

4)国費で冷房機器の設置費用助成、と安倍首相が発言されましたが、助成といっても全額でなく、設定費用や10年後の買い替え時には結局自腹となって相当な自主財源負担が発生する。

などから、私自身はそこまで強く推進することには反対でした。そりゃあった方がいいに決まってるけど、極めて限られた学校予算の中で負担が大きすぎるし効率性に問題がある。

さて、そう思っていましたが、ここ一月ほどの委員会質疑と昨日今日の本会議答弁で、若干のニュアンスが変わってきている気がします。「検討する」とのこと。

もしかしたら、都区財調協議の中で体育館冷房設置に関する取り組みが23区共同でなにかされるのかもしれません。

年明けの予算プレス発表時にはなにか動きがあるかもしれません。

写真の財政白書と外交青書は、今日読んでいたもの。グーグルで調べて、なんで外交だけ青書と呼ぶのかと、ついさきほど知り得ることができました。

区議会 〜実際何をしているの?本会議での主たる議論

2018 年 12 月 13 日 木曜日

受動喫煙対策。荒川氾濫時の対応。小中学校体育館の冷房設置。このあたりが本日多く質疑がされたテーマでした。

今日と明日は平成30年度板橋区議会第4回定例会の本会議です。
おもに何をする日かというと、議員のうち担当となった10数名(自民党だと3名)が、本会議場で「質問」を行い、区長が「答弁」をするというもの。これを一般質問と言います。

区民に選挙で選ばれた議員に対して、公式の場で区長が答弁をする。というのは、普通で考えられている以上に双方にとってとても公的な発言であって、聞く側も答える側も一字一句に気を使います。
なので板橋区議会では、まず質問通告をして、答弁調整を担当所管(主に課長職)がとことん詰めて、で双方共に「読み原稿」で行います。

これがいいのか悪いのかの議論がたまにありますが、流れの中での発言や場当たり的なものでなく、数字と確実な実現の根拠を持ってお互いが公的にやり取りをするので、合理的なひとつのやり方だと思っています。

さて、今回の定例会で主を占めるテーマは、受動喫煙対策、荒川氾濫時の対応、小中学校体育館の冷房設置です。
1)受動喫煙対策として、都条例で厳しい締め付けが入り、殆どの公共の場でタバコが吸えなくなります。けど、あまりに厳しく規制をし過ぎたせいで思いもよらぬ片隅に喫煙者が溜まり、煙害が余計に起こる事例が数多く報告されています。
ならば、きちんと設備投資をして分煙の徹底をすることの方がより効果的で問題が解消するのでは?嫌煙の度が過ぎることで受動喫煙の問題は解消されないのでは?というやりとりでした。
結論としては、「いや言いたいことは分かるし対応策は考えるけど規制を緩めることはないよ。」とのこと。
私はタバコを吸わないのですが、数年前に昼食時の職場の席でぷかぷかされ先輩達に激オコして完全分煙を成し遂げた身としては、分煙のもたらす効果を身を以て感じているので、嫌煙エキセントリックにむしろなってはいけないと考えてます。特に駅前周辺や人が多くいる場所には喫煙スペースを確保してあげたい。あとはそれぞれの案件で個別に分煙壁の設備費用を誰がどれだけもつかの議論になるのかなと。

2)荒川氾濫時の対応
1000年に一度の大地震がわずか7年前に起こったことを考えれば、200年に一度と言われる荒川氾濫は、現実的にいつでも起こり得る大災害。
地震と違って大雨による河川氾濫は検知してから発生までの時間に若干の猶予があり、この短い時間でどれだけの対応策が取れるかが、被害を最小限に抑えるための大切な作業。
けれど、被害想定は近年ようやく具体的にものがでてきてるものの、発生からの時系列に沿った具体的対応策はまだまだ無きに等しい。この準備を!というのがテーマでした。
これはもう仰る通りでやるだけ。で、じゃあやりましょうよ!と言っても甚大は想定規模だから順を追って、且つナルハヤですすめましょうよ。という次第。区内だけでなくて埼玉側の彩湖や江東5区の高潮対策も踏まえながら、GISベースで。と思っています。

3)小中学校体育館の冷房設置
も、書こうと思いましたが、続きはまた明日ということで。

議会が終わってから、成増、池袋、表参道と三軒忘年会をまわってからの最終の電車内も、まもなく駅に到着です。お疲れ様でした。

明日も本会議と忘年会なり。

#板橋区 #区議会 #政治家 #受動喫煙 #荒川氾濫