板橋区議会議員 坂本あずまお あずまお日記

2015 年 9 月 のアーカイブ

公開から活用へ。活用するための基盤整備と取り組み。『摂食嚥下』について。

2015 年 9 月 21 日 月曜日

さて、板橋区では『オープンデータ』と銘打って、行政データを順次ダウンロード出来るかたちで公開しています。

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で、ここにアップしてあるデータを一度、地図に落として見える形にしてみたのが、下の図。あずまっぷに載せています。

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アップするとこういう配置。

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esri社arcGIS Onlineでのマッピングですが、はい、ご覧の通り『だから何?』という地図の出来上がりです。

ビジュアルとしてもっと鮮やかにデザインして奇麗にすることもできますが、それは別の機会に。

 

 

さて、先日、この様なサイトを立ち上げてみました。

あずまっぷ 板橋区オープンデータカタログサイト

これは、これまでの『マップで見える化』の元データをカタログにした、裏表の関係みたいなページなのですが、とにかく思うのは『情報は出しただけでは何の価値も無い、使われてこそ初めて価値を生む』ということです。

いま、マイナンバー制度の導入に当たりいろいろと情報漏洩と心配の声が上がっていますが、否応無しに積み重なっていく世の中の膨大な情報やデータを最大限用いて社会の無駄や非合理を改善し、尚かつ新しい価値と生産性を創造していかなければ、日本の社会は今後疲弊して生活を支えていくことが出来なくなる!と、思っています。

 

 

高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究

ひとつ、新しい取り組みを紹介します。

摂食嚥下、つまり食べ物や飲み物をごっくんと飲み込むことですが、この機能が低下すると口から飲食をすることができなくなって、胃瘻になったり、生涯流動食となってしまったりします。

じつは、この摂食嚥下の機能というのは、きちんと治療をして経過観察をすることによって、改善をし食べ物が再び食べられるようになる可能性が大変に高いそうです。しかし、その治療体制が思いのほか進んでいないというのが現状だそう。

そこで、高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究として、大学病院や歯科医師さんたちの

『摂食嚥下関連医療資源マップ』

の作成のお手伝いをさせて頂いています。

これは全国の医療機関にアンケート調査を行い、

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・訪問診療が出来る施設(診療所より半径16km圏内しか訪問出来ないルールがある)

・嚥下訓練

・嚥下内視鏡検査

・嚥下造影検査

 

のそれぞれが施設で行えるかどうかをマップ上で見える化してあるものです。

9月から立ち上がったばかりですが、大変に反響があり、今後の地域包括ケア(医療、介護が連携して地域全体で効率よくまわす仕組み)にも必ず活用出来るであろうと、参議院厚生労働委員長、丸川珠代参議院議員とも話をしています。

 

行政情報・データというのは、多くの場合が「なんとなく恐くて」使われていない、公開されていないというのが現状です。

しかしながら、こうして各種さまざまな情報がきちんと1枚の地図上に整理して並べられた時、そしてそれが『活用』できる状態で整備されたとき、一気に世の中は動き出します。

この摂食嚥下の取り組みをきっかけにして、全国、日本中、日々の暮らしのあちこちにある無駄や非合理を改善して、尚かつ新しい価値と生産性を創造して、世の中を変えていきたい。それが今の私の想いであり、現在の『地図』という取り組みになっています。

 

行政関係者の皆さんの職場で眠っているデータや地域情報を今後さらに積極的に「くくる」ことが出来るよう頑張りますので、ご支援、アドバイス、そして人の繋がりをどうぞ宜しくお願い致します。

 

板橋区での浸水被害は、4年前の防災マップによる被害想定で予見されてはいましたが。。

2015 年 9 月 15 日 火曜日

4年前に予見されていた浸水被害。
防災マップ作成者として、苦しく悩んでいます。

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先週の豪雨で床上浸水があった箇所は、地図で言うと右下の赤い暗渠の線上、板橋区坂下一丁目。
青年会議所(JC)と大東大生と地域住民と共に、区に先駆けて作成した集中豪雨の浸水被害予想マップ(板橋区防災マップ参加プロジェクト)には、今回の浸水箇所も記されていました。
「防災マップの真の活用は地域住民が主体となっていかないといけない!」として、5年前にe防災マップ全国優秀賞を獲得したこの取り組みを敢えて継続しませんでした。それが地域住民にとってよかったのか、私には分からないし、被害が抑えられたのかどうかも、分からない。
ただ、予見されていた被害が予想通りに出てしまったこと、それを少しも改善でき得なかったこと。これは事実で、そしてそれを止めるのが本来の私の区議会議員としての責務で。

議会と区役所の誰よりも板橋区の治水に関して調査をし、詳しい自信もありました。ただ、それが単なる知見に留まっていたことは、研究者でなく議員としての責務を全うしていなかったのでは、という申し訳なさと悔しさに、苛まれています。

 

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今回の被害は、6年前に成増3丁目で浸水した原因と同じく、下水(雨水排水)管の目詰まり。暗渠を活用した下水管の下流部で起こる事例、と推測。東京都下水道局さん、早く配管データをオープン化してくださいませ。

 

写真は、国土地理院数値地図の5mメッシュ(標高)のDEMファイルを加工したもの。青色ほど標高が低く、河川からの越水が走る可能性があるという図。