板橋区の人口と、コロナの影響 その2【生まれ年別】

次に、その2として【生まれ年別】の板橋区人口推計(10年間)のグラフと説明です。

0歳から30歳まで。

  • ・0~6歳 ぐいぐい減っている。コロナ禍での0.1.2歳は急角度
  • ・7~12歳 小学生、微減。あまりコロナの影響なし
  • ・13~17歳 中高生、18歳に近づくほど微増の傾向?

ここでまたグラフ縦軸を変更しています。

  • ・18~22歳 18歳から平年約800人、現在400人前後増加傾向
  • ・23.24歳 コロナ新卒世代
  • ・25~30歳 R2で一斉に移動がストップして頭打ち。

以下、31歳以降も掲載しますが、31歳〜35歳までのグラフのH29、だいたい28歳29歳のタイミングでの人口増加の頭打ちくらいが特質すべき点で、コロナの影響は少ないように読み取れます。

以上、ざっくりとみてきましたが、以下

・0歳から6歳、特に3歳までの人口減少が急角度です。これは出生率がかなり低下しているのと同時に、親の転居も影響があると考えられます。あと3年以内に幼稚園保育園の入園時の絶対数が激減することが想定されますので、未就園児の政策は一大転換期を迎えるでしょう。

・次に、一般的に板橋区の傾向では大学生から社会人になるとともに単身世帯(賃貸物件への一人暮らしの方)の流入が極めて多い状況でしたが、コロナでこの流入が頭打ちになりました。伸び率も低下しています。

・加えて、元来、結婚出産のタイミングで板橋区を離れる世帯がやや多かったこれまでの状況に、コロナがどれくらい影響を与えたからは、まだ見守る必要があるかと思います。実際に、6歳までの人口は減少していますが、中学生以降の減少はほとんど見受けられません。第1子、第2子のライフステージ(入園、入学)のタイミングがキーポイントです。

以上、つらつらとみて参りましたが、今後この数値をもとに未就園児政策、教育政策、住宅政策など、多岐にわたる政策の方向転換をしなければならないことが生じてきそうです。