板橋区議会議員 自由民主党
坂本あずまお

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活動記録

『和と美」の主催で大橋JCT建設現場を見学 2007.9.20

若手政策研究会「和と美」と目黒区・首都高速大橋ジャンクション(以降「JCT」とする)建設現場を見学致しました。今回の見学は、環境問題など色々な問題を解消しつつどのように設計・建設を行っているかが目的です。
工事現場に到着すると参加者全員が工事中の建造物の大きさに感動しました。これが地上30m・1周400mでループする建設中の「大橋JCT」。まず建設事務所にて東京建設局大橋建設グループ所長の大崎弘氏より当JCTの概説と現状の首都高速について説明を受けた後、建設中のJCT最上階にて実物を見ながら更に詳しい説明を受けました。

この大橋JCTは山手通り地下約30~40メートルを走る予定のC2新宿線と、地上約30メートルを走る首都高3号線を結ぶための巨大建造物である。1周約400mの陸上競技場と同サイズの円形で建物内部をトンネル状の道路が2周走っている。
東京オリンピックに合わせて放射線状の路線が先に建設された首都高速を継ぎは環状線状に結ぶ工事で、現在板橋JCTまできているC2路線の延長線。これにより5号線(関越)4号線(中央)3号線(東名)が都心部を通らずに結ばれる。

現在首都高C1、C2を通る車の6割は東名中央関越東北道などに行き来する「通過車両」で、また関東圏の生鮮食品を運ぶ車の4割、日常品の5~6割はやはり首都高を通っているという。こういった日本の大動脈が一極集中することにより生じ慢性化してきた都心部の渋滞が、これの完成で首都高速の建設計画がほぼ終わり計算上渋滞がほぼなくなるという試算だ(臨海の一部区間はまだ渋滞が残るらしい)。
また、特に大橋JCT 建設に関しては地権者約100軒に対して商業施設、移転者のマンション住居、行政施設、公園等を含む100mと150m2棟の再開発ビルを都が建設することを約束し、用地取得が4~5年で済むという離れ業をやってのけた。

現在首都高C1、C2を通る車の6割は東名中央関越東北道などに行き来する「通過車両」で、また関東圏の生鮮食品を運ぶ車の4割、日常品の5~6割はやはり首都高を通っているという。こういった日本の大動脈が一極集中することにより生じ慢性化してきた都心部の渋滞が、これの完成で首都高速の建設計画がほぼ終わり計算上渋滞がほぼなくなるという試算だ(臨海の一部区間はまだ渋滞が残るらしい)。 また、特に大橋JCT 建設に関しては地権者約100軒に対して商業施設、移転者のマンション住居、行政施設、公園等を含む100mと150m2棟の再開発ビルを都が建設することを約束し、用地取得が4~5年で済むという離れ業をやってのけた。渋滞とそれによる環境汚染で年間3兆円?もの損害が生じているとも解説文にはあり、道路公団、国交省よりも東京都の決断が建設着工に大きく影響したと感じる。

完成後で特に気になるのが環境問題だが、低濃度脱硝設備や地上100m換気塔等を設置し換気塔から排出される二酸化窒素(NO2)が、吹き上げ・拡散後、地上部に着地した時の最大濃度は、環境基準の数百分の一以下で、周辺環境に与える影響は極めて少ないとのこと。騒音については遮音壁、裏面吸音板、低騒音舗装などを設置し周辺環境への影響を極めて小さく抑えたとのことでした。

写真にあるとおり非常に大きな建造物なので、当該自治体の目黒区は屋上の公園化、壁面のデザイン化、また地権者の再開発ビル入居等を協議・配慮したようだ。建設に関して工事担当者は資材置き場の少なさ、工期の短さ、田園都市線の地下を掘る際の沈下、周辺への騒音と振動、本年着工H24開通予定の品川線への接続の建設技術、などなどが当面の課題であるとおっしゃっていた。
そしてJCT建造物と2棟のビルが完成して六本木ヒルズのような人の集う華やかで賑やかな場所になってほしいと願っているそうだ。

当初聞き及んでいたのは、地下トンネル建設現場の見学であったのだが、結果的にこの大橋JCTを視察できて非常に有意義であった。
ビル・トンネル・道路・公園が一つになった世界中見回しても他に類を見ない建造物。そしてシールド工法掘削、トンネル技術、緑地化、橋脚など最先端建築技術が全て結集しながら、若い工事作業員も多く、現場を取り仕切る管理者が誇りを持ってしっかり監督をし、どの人も笑顔で丁寧なあいさつを交わしてくれる非常に雰囲気のよい現場であった。
また「来年にも工事の進捗状況を確かめるべく来てください」との誘いを受けたので期待をしたい。

東京建設局大橋建設グループ所長様を始め
大橋ジャンクション建設現場の皆様、ご協力有難うございました。
大橋ジャンクションについてのホームページは>>>>>>首都高速道路中央環状線